必須脂肪酸を多く含む食品は?

体内で合成できないから、必ず食品から摂らなければならない必須脂肪酸は、リノール酸とα-リノレン酸です。最近では、オメガ6脂肪酸とか、オメガ3脂肪酸とか呼ばれたりしています。

この必須脂肪酸はどんな食品に含まれているのかを、チェックしてみました。

こういう時に役に立つのは、「食品成分データベース」の食品成分ランキングです。これで、リノール酸(18:2 n-6)とα-リノレン酸(18:3 n-3)を多く含む食品トップ10を検索してみました。

リノール酸(18:2 n-6)を多く含む食品は、①サフラワー油(70000㎎/100g)、②ぶどう油(63000 ㎎/100g)、③ひまわり油 (58000 ㎎/100g)、④綿実油(54000 ㎎/100g)、⑤とうもろこし油(51000 ㎎/100g)、⑥大豆油(50000 ㎎/100g)、⑦ラー油(43000 ㎎/100g)、⑧くるみ(いり)(41000 ㎎/100g)、⑨ごま油(4

1000 ㎎/100g)、⑩調合油(34000 ㎎/100g)でありました。

この中で、自分の食生活で最も摂取が多いものは、「くるみ(いり)」、「ごま油」でした。普段使っている油は、こめ油とオリーブオイルなので、「サフラワー油」・「綿実油」・「とうもろこし油」・「大豆油」などは使っていません。それでも、おそらく既成品のお惣菜やその他の加工食品中に含まれるものを、それなりには摂取しているものと思いますが。

α-リノレン酸(18:3 n-3)を多く含む食品は、①えごま油(58000 ㎎/100g)、②あまに油(57000 ㎎/100g)、③えごま油(24000 ㎎/100g)、④あまに/いり(24000 ㎎/100g)、⑤チアシード/乾(19000 ㎎/100g)、⑥くるみ/いり(9000 ㎎/100g)、⑦なたね油(7500 ㎎/100g)、⑧調合油(6800 ㎎/100g)、⑨大豆油(6100 ㎎/100g)、マヨネーズ/全卵型(5500 ㎎/100g)でありました。

このα-リノレン酸は、健康のため積極的に摂取するべきと推奨されていますので、私も「あまに油」か「えごま油」を冷蔵庫に常備していて、サラダやおひたしにかけて食べるようにしているところです。

これらの油の原料である「えごま」は、どこかの直売所で購入して、料理したことがありますが、「あまに」というのは見たこともありません。どこで手に入るのでしょうか。「チアシード」も現物はなかなか売っているのを見かけることはない気がします。それに比べると、6番目に挙がっている「くるみ」は、ずっと身近ですね。

『必須脂肪酸が不足しないようにするには?』と聞かれたら、『とりあえず、「くるみ」をおやつやおつまみで食べておくのが良さそうですよ』というのが答えになるでしょうか。

「くるみ」が嫌いな人はどうしたらいいか?。

リノール酸の方は、植物油を含む食品を食べることで、ある程度摂取できそうです。α-リノレン酸が不足しないようにするには「えごま油」「あまに油」を摂るのが良さそうです。くせがない油なので、サラダやおひたしにかけても気にならずに食べられると思います。