おいしい芋

季節は秋から冬へと進んでいて、雨が降ると、雪に変わるかな?と身構える季節になってきました。

食べる物も飲み物も、温かいのがありがたく、温かいお芋にもたいへん魅力を感じるこの頃です。

さつまいもを焼いた焼き芋は、専門店ができるほどいつの間にか人気の食べ物になっています。たいへん糖度が高くおいしい新品種がいろいろ出てきたことも大きいのでしょう。また、さつまいもはビタミン等も豊富に含んでいるなど栄養面でも優れていて、健康に良い食べ物が好まれる現状に合っているのだと思います。

さつまいもの焼き芋は、家庭でも美味しく作れると思います。オーブンで160℃程度の比較的低い温度で1時間くらいじっくり焼くと、十分に甘くておいしいしっとりした焼き芋ができあがります。私は急ぐときは蒸し器で蒸しますが、40分くらいでできあがります。蒸かしたさつまいもも十分においしいと思います。(家族は、好きではない...又は、焼き芋なら食べるけど...という感じです)

4年前から家庭菜園を始め、今年もじゃがいも、さつまいも、さといもを育てました。植えるのが早く、穫れるのも早いのがじゃがいもです。作業が追い付かないということもあるのですが、さといもとさつまいもは、暖かくなるのを待ってゆっくり植えて、秋が深まってから収穫することになってしまいます。

今年は過去最高といえるくらい暑い夏でした。じゃがいもは7月には収穫でき、普通の作柄でしたが、暑い暑い夏を超えなければならなかったさつまいもとさといもは、過去3年とはあきらかに違った姿になっていました。雨も少なかったので、さといもの生育は明らかに悪く、菜園に行けた日には水もかけましたが全く追い付かず、生育が止まってしまって枯れたようになってしまいました。さつまいもは、いつものように青々とした葉が茂っていたのですが、暑さの中でぐったりとしおれる様子が見られました。過去3年、暑さの中でも元気だったさつまいもしか見たことがなかったので、ちょっと衝撃でしたが、なんとか持ちこたえてくれと、水をかけました。9月末に涼しくなった頃から再び元気になり、いつものように10月末に収穫しました。

ほとんど枯れてしまったと思ったさといもですが、掘ってみると、少ないながらも、芋を収穫することができました。品質はいつもの通りで、しっかりしてなめらかな肉質で、芋煮にしておいしく食べました。

さつまいもは、収量もいつもと大きな差はなく、品質にも差はない感じでした。ただ、深いところにお芋ができているような感じがしました。夏のダメージはあったと思われ、涼しくなってから草勢を回復したのでしょうか。

さといもとさつまいも、秋が深まったころにはしみじみおいしく感じるものですが、それぞれのおいしさは違いますね。さつまいもは、まずは甘いかどうか、次は肉質がどうか、でしょうか。甘さは甘いほど良い、ということだと思いますが、肉質はそれぞれ好みがあると思います。私は紅あずまのようにホクホクした感じが好きで、ねっとり系はそれほど好きではありません。さといものおいしさは、第一に食感、のように思います。ふんわりして、なめらかな食感が良いですよね。繊維質を感じる、ごつごつしたさといもだとがっかりしてしまいます。さといもの肉質については、これからいろいろ調べてみる予定です。

これから冬を迎えますが、自然の恵みのありがたさをしみじみ感じながら、まだ残っているお芋たちをしっかり味わいたいと思います。